IBクルーブログ 日々奮闘するIBクルーの日常をご紹介!

「2人の自分」で創る。

制作のHです。ブログ担当がまわって来まして、
何を書いたらいいものかと悩みましたが、
「創る」ということで徒然に書いてみます。

仕事でも趣味でも専ら「創る」ことばかりしています。
「創る」作業を段階別に分けるならば、
1.調査、2.整理、3.着想、4.検証、5.熟成、6.仕上げ
という感じでしょうか。仕事でも趣味でも同じですね。

仕事ならばもちろん全工程を会社でやるわけですが、
「着想」や「検証」の段階で、一旦外に持ち出してやります。
「熟成」「仕上げ」の段階は会社のみ。



コンセプトワードをはじめ様々な情緒的な表現アイデアなど、
解があるようでないような、でも実はちゃんと答えはあるんだけど
上手く言えないみたいな、つかめそうでつかめないみたいな、
何かJ?POPの歌詞みたいな感じになっていますが、
そういう類いの創作物の着想はとにかくもがきます。もがくのみ。

例えるなら、何かを探しながら深く潜り続けて、
海底で何かの一縷を掴んだ後、酸素ギリギリで海面に浮上して、
掴んだワードを息と一緒にぷはっーと吐き出す感じ。
(いや...浮上したら思いっきり息を吸うのか?...まあいいや)

そうして捻り出した表現が、往々にして営業担当やお客様から
「これは無いなー、他には?」とアッサリと隅に追いやられ、
「あっ...」、っとなったりするわけで...、もう慣れてますが...



脱線しましたが、とにかく言いたいことは、
着想に至るまで、PCのメモ帳内に言葉を打ち続け、
紙に手でワードを書き続け、声に出してみたりして、
それらを眺めつつデスクに突っ伏して唸っているわけですが、
社内でそうしてても、ほとんどデスク上では着想に至りません。
ひらめく場所は必ず外です。社内の別の階にある喫煙所や
社外のカフェやファミレス、そして自宅です。

昔、Mr.Childrenの桜井和寿が何かの雑誌のインタビューで、
詞やメロディーは風呂を考える事が多いと言っていましたが、
創作活動者の着想シーンの話はほとんどの場合、
「その創作と関係ない事をしている時間やリラックス時が多い」
と言っていますね。TVや雑誌で見聞きすることが多いです。

なぜそうなるんでしょう?



結局、着想に至るのは作業真っ最中の自分ではなく、
その作業を眺めながらボーっとしているもう一人の自分なんでしょう。
着想とその他の作業は、使う脳の部位がきっと違うんだと思います。
だから創作の着想段階については、一旦外へ持ち出して、
もう一人の無邪気な自分ちゃんに預けることが必要となります。

着想の次の「検証」も「もう一人の自分」の担当です。
一旦着想してそれを元にまとめたら、必ずそれらをカバンに入れて、
自宅へ帰ります。もしくは自宅外のカフェやファミレスへ行きます。

そうして少し時間を置いて、作ったものを外で改めて見てみると、
「は?、何言っちゃってるの俺...」と思うことがそこそこあります。

「徹夜して創り上げたものは妖精たちがつくったものだから
朝もう一度見た方がいいよ」とよく言いますが、それです。


「2人の自分で創る」というのは、商業創作なら当然、
アーティストでも多分そうでしょう。「1人の自分で創る」のは、
言うなれば、裸の着想を無加工で外に放つという感じであり、
これはもう一握りの芸術家という感じでしょうか。

補足ですが、検証をしている「もう一人の自分」は、
あくまで「客観的な自分」ぐらいの意味でして、
「お客様目線、お客様のお客様(ユーザー)目線」で
検証出来ているわけではありません。

その目線での検証は別途、ディレクターとしての自分や、
プロデューサー、プランナー、営業によって必ず行われます。



気づくと結構書いてましたね。
また長くなってしまいました。

では特にオチもつけずにこの辺で...




| カテゴリ : 営業 T.H |  |

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 「2人の自分」で創る。

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.interbrains.com/cmt/mt-tb.cgi/367