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広告づくりの現場から
ある物件でのお仕事の話です。この物件では苦戦しながらも地道に販売を進捗させていた物件で、今年の2月に竣工を迎えました。
しかしまだ残戸も多く、実物検討できる今後の販促戦略をどうするかが議題でした。

竣工後初めて、建物内の上階のモデルルームを見学させていただいた時、一番印象に残ったのがバルコニーから見えるリバーサイドの眺望でした。
リビングドアを開けてすぐにサッシュの向こうに広がる景色に目を奪われ、リビングを通り過ぎてバルコニーに出ました。出て思わず「おお...」と声が出て、「こりゃ毎晩、バルコニーに出て晩酌したくなるだろうな...」と思いながら、
ぼーっと風景を眺めていました。
そして改めてこのバルコニーから見えるこの風景こそ、この物件にとって他と差別化し得る唯一のポイントだと実感しました。

この物件では販売当初から今まで南側の川縁の眺望を売りとして、その風景を描いた外観CGをメインヴィジュアルとしてきました。ずっと同じ1つのヴィジュアルで広告をしていたわけです。

竣工後から、自分はバルコニーからの眺望写真をメインビジュアルとした広告を作成することを提案し始めました。絵柄は変わりますが、伝える事は全く変わりません。
さらには、建物が完成し、実物検討できる事はユーザーにとって明らかなメリットであり、眺望写真なら今までのメリットと併せて伝えられます。
「建物完成しました!この風景を実際の建物から見れます!是非ご来場を!」ということです。何と販促的で直球なメッセージでしょう。

しかし、最初の提案時は中々議題に上げてもらえませんでした。私の説明が下手だったのかもしれませんが、メインビジュアルについてはCGと同アングルの竣工写真が撮影出来た事でOKな空気となり、価格・告知・イベント・ノベルティの内容が重要議題でした。よって4?6月分の広告も今までと同じ絵柄のチラシとなったわけです。

6月になって、7月以降の新版面チラシを作ることになり、改めて眺望写真をメインとしたチラシを提案しました。予算も限られているので先方はカメラマンを使っての撮影に消極的でしたが、サービスで仮撮影をして写真を見せたところ目の色が変わり、即OKが出て制作させてもらえました。やっと納得がいく版面の広告が出来ました。結果はこれからです。

苦戦案件では、販促的な強いメッセージが重要となり、そちら寄りの議論にシフトしがちですが、1つでも他より光るモノをもっているなら、その武器をいかに活かすかを常に考えて広告提案していきたいと思います。

| カテゴリ : 営業 T.H |  |

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