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アスリートの「言葉力」。

羽生結弦選手が現役引退とプロ転向を表明しました。

フィギュアスケートの一つの時代が終わりましたね。

 

羽生選手といえば印象深いのは、「言葉の力」です。

 

例えば今回でも「引退表明」ではなく「決意表明」であり、

「現役引退しプロ選手として戦っていく」とのことで、

"終わり"ではなく、"新しいステージへの挑戦"という意味を

相当に意識して伝えようとしている印象を受けました。

それでもメディアは「羽生結弦、引退!」となるわけですが、

これこそが羽生選手特有の言葉によるブランディングと

モチベーションマネジメントなのだと思います。

 

 

***

 

 

過去の羽生選手の言葉で印象的だったのは、平昌五輪で

金メダル獲得後のインタビューで、当時話題になっていた

ジャンプ採点の変更について質問を受けた時の発言です。

技術と芸術のバランスについて語っています。

 

『芸術は明らかに正しい技術、徹底された基礎によって

裏付けされた表現力、芸術であって、それが足りないと

芸術にはならないと僕は思っています』

 

『僕は難しいジャンプを跳びつつ、それがあるからこそ

芸術が成り立っているんだなというようなジャンプを

これからもしていきたい』

 

つまり、《技術は目的でなく、あくまで芸術の手段》

と言ったのです。当時、この発言には唸りましたね。

フィギュアというスポーツの視点でも唸りましたし、

これは日頃仕事で目にしているデザインについても

言えることだと思ったのを覚えています。

 

羽生結弦選手、演技の美しさ、競技能力はもちろん、

本当に言葉の力に長けた選手でした。

プロ転向後の舞台でも、さらなる活躍を楽しみにしています。



***

 

 

過去ではイチロー、中田英寿、今では井上尚弥など、

世界レベルで戦うアスリート達は皆一様に、

自分の言葉を持ち、伝えるスキルを持っています。

 

全く別の世界にいる次元の違う人たちではありますが、

「言葉で伝える」というのは仕事柄、または個人的趣味で

非常に興味深く思っており、今後もアスリートたちの

言葉に注目していきたいと思っています。

| カテゴリ : 営業 T.H |  |

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