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「しゃばしゃば」論争

桜の頃が過ぎ、あっという間にほのかな暑さを感じる季節になりました。

心なしか、側道の緑も色濃くなり、ハナミズキの花が白とピンクに美しく開く様は早くも初夏の訪れを感じます。

お久しぶりです。平成の清少納言こと、営業のOです。嘘です。

 

毎度、季節の説明からブログを始めておりますが、特段気にかけているわけではなく、日本人らしい

話の切り出しがこのくらいしか思いつかないからであるのは、此処だけの話でございます。

 

さて、春と言えば創作の時期でもあり(?)、ついこの間は国際展示場で行われたコミケ(のような物)に

参加してまいりました。

友人と二人で締切に追われる四月はなかなかに充実しており、入稿した直後は「もうこんなこと二度とやらん」

と思うのに、ふたを開ければまた参加しようとしており創作の魔力と言いますか、なかなか情緒がせわしない

ゴールデンウィーク初日でした。

 

友人たちと各自の原稿を交換しあい、お互いの文字校正をしているときに何点か表現について

意見を交わす事がありました。

問題になったのは「しゃばしゃば」と「ぶつくされる」。

それぞれのルーツは祖父母までたどると、

私は、山形、茨城、神奈川(私の生まれ育ちは東京)

友人Aは、愛知、茨城(本人の生まれ育ちは埼玉)

友人Bは、広島、長崎(東京に来て10年近く経っている)

なかなか日本を2/3は横断できそうな面子です。

友人Aの原稿にある「しゃばしゃば」について、この表現は解けたかき氷に使われており、

あまりにもナチュラルに文章に入れ込んであったため、最初は気が付かなかったのですが、

よくよく考えてみるとこれは立派な方言で、調べてみたところ主に東海から近畿地方で用いられるとの事でした。

しかし問題は、友人Bが「「しゃばしゃば」は使うけれども、かき氷とか溶けるべくして溶けた固形物には使わない、

「しゃばしゃばしたカレー」みたいにもともと固くある物が緩い表現に使う」と言い始め、少しの地域の差が

同じ言語でもニュアンスを変えてしまうという事が浮き彫りになりました。

また、「ぶつくされる」の表現は私の原稿にあり、個人的には「ふてくされる」に近い感覚で使用していたのですが、

探してみたところ全くそのルーツは見当たらなく、かろうじて同じニュアンスの物をSNSで使用している人がいるのを

確認できたくらいでした。

友人ABも「なんとなくわかるけど、聞いたことも使った事もない」との事で、わたしのこの言葉が

どこから来たものなのか、わからずじまいでした。

(友人Aは「私なら、ぶーたれる」Bは「ぶつくさういう」との事で、ここでもまた地域や感覚の違いが生まれる結果になりました。)


今回議論になった内容は広告表現にはなかなか使われない単語でありましたが、人によって、しまいには

句読点の有無さえ、ニュアンスの違いになってくるという事を身近に経験できたことは、今後コピーを書く上で

大切になってくるなと良い経験ができました。

気温の不安定な時期が続きますが、皆様お体ご自愛ください。

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